2011.10.19貧酸素
鹿児島湾貧酸素情報
[1]10月19日の牛根漁協の調査結果
(1) 貧酸素の状況
19日早朝の牛根漁協による調査の結果,牛根境沖と辺田沖の水深5m層において,4.0 mg/lを下回る貧酸素水塊が確認されました。また,表層から水深20mまでが最高でも4.6 mg/lと低くなっています。
(10月19日)
※数字は水深0m,5m,10m,15m,20m層での溶存酸素量(mg/L)
居世神沖 4.3,4.3,4.2,4.3,4.3
辺田沖 4.2,3.9,4.2,4.0,4.0
牛根境沖 4.1,3.8,4.3,4.3,4.4
中磯沖 4.3,4.6,4.5,4.6,4.3
(2) 海 況
19日の表層水温は23.6〜24.2℃と,平年(25.0℃)より低めで,水深20m層までの水温差が小さい状況です。
(平年値は平成14〜22年の10月の平均値)
[2] 今後の貧酸素水塊の予想
表層から水深20mまでの最高値が17日〜18日には5mg/lを超えていましたが,19日には最高でも4.6mg/lと全体的に低くなっています。
今後,表層水温の降下によって起こる鉛直循環が活発となる10月下旬までは,中層付近で貧酸素状況が発生する可能性があると思われますので,注意が必要です。
(注意事項)
・給餌の際,魚群が遊泳すると,貧酸素層 の水が表層まで浮き上がるおそれがあります。
・過去,溶存酸素が4.0mg/lを下回った状況での給餌で,へい死事故が発生した事例がありますので,注意が必要です。
・給餌の前には,必ず溶存酸 素量を確認し,餌食いの状況を見て,無理な給餌を避けた方がよいでしょう。