2011.10.17貧酸素

鹿児島湾貧酸素情報

[1]10月15,17日の牛根漁協の調査結果

(1) 貧酸素の状況

 15日の牛根漁協による調査の結果,居世神沖と辺田沖の水深5m層及び10m層において, 4.0mg/lを下回る貧酸素水塊を確認しましたが,17日の調査では,貧酸素水塊は確認されませんでした。

(10月15日)
数字は水深0m,5m,10m,15m,20m層での溶存酸素量(mg/L)

居世神沖 4.8,3.9,4.5,4.5,4.3
辺田沖  4.6,3.9,3.7,4.1,4.1
牛根境沖 5.0,4.8,4.7,4.5,4.6
中磯沖  4.9,4.6,4.5,4.5,4.2

(10月17日)
数字は水深0m,5m,10m,15m層での溶存酸素量(mg/L)

居世神沖 5.7,5.7,5.8,6.0
辺田沖  6.0,5.9,5.6,5.0
牛根境沖 4.9,4.9,5.0,5.3
中磯沖  4.9,4.9,4.9,4.9
辺田漁場沖  6.1,6.1,5.9,5.3
新島東側  5.9,5.8,5.5,4.5

(2) 海 況
  17日の表層水温は23.8〜24.1℃と,平年(25.0℃)より低めで,水深15m層まで水 温差がほとんどありませんでした。
(平年値は平成14〜22年の10月の平均値)

[2] 今後の貧酸素水塊の予想
 10/15には,浅い水深層に貧酸素水塊が確認されましたが,10/17には溶存酸素量は回復していました。
 今後,表層水温の降下によって起こる鉛直循環が活発となる10月下旬までは,中層付近で貧酸素状況が発生する可能性があると思われますので,注意が必要です。

(注意事項)

・給餌の際,魚群が遊泳すると,貧酸素層 の水が表層まで浮き上がるおそれがあります。
・過去,溶存酸素が4.0mg/lを下回った状況での給餌で,へい死事故が発生した事例がありますので,注意が必要です。
・給餌の前には,必ず溶存酸 素量を確認し,餌食いの状況を見て,無理な給餌を避けた方がよいでしょう。



トップへ
戻る