2011.9.28貧酸素
鹿児島湾貧酸素情報
[1]9月28日の牛根漁協の調査結果
(1) 貧酸素の状況
鹿児島垂水市中磯沖で水深5m層及び10m層で,溶存酸素量が4.0mg/lを下回っていました。
※数字は水深0m,5m,10m,15m,20m層での溶存酸素量(mg/L)
居世神沖 5.4,4.4,4.2,4.0,4.2
辺田沖 5.0,4.1,4.0,4.3,4.4
牛根境沖 5.0,4.2,4.2,4.3,4.2
中磯沖 4.1,3.6,3.8,4.1,4.2
(2) 海 況
表層水温は24.3〜24.7℃と,平年(28.0℃)より低めで,水深20m層まで水温差がほ とんどありませんでした。
(平年値は平成1〜22年の9月の平均値)
[2] 今後の貧酸素水塊の予想
前回調査時(9/13)と比べると,浅い水深層に貧酸素が進行している地点がみられ,水深15〜20m層では,溶存酸素量の少ない状況が続いています。
今後,表層水温の降下によって起こる鉛直循環が活発となる10月下旬までは,中層付近では現在の貧酸素状況が継続,または更に進行する可能性があると思われます。
(注意事項)
・給餌の際,魚群が遊泳すると,貧酸素層 の水が表層まで浮き上がるおそれがあります。
・過去,溶存酸素が4.0mg/lを下回った状況での給餌で,へい死事故が発生した事例がありますので,注意が必要です。
・給餌の前には,必ず溶存酸 素量を確認し,餌食いの状況を見て,無理な給餌を避けた方がよいでしょう。