2011.5.12

[1]5月10日の調査結果

(1) 赤潮生物の出現状況
 有害種は,シャトネラ マリーナが1cell/ml,ヘテロシグマ アカシオが6cells/ml,セラチウム属が1〜32cells/ ml確認されました。
  また,隼人〜重富の間で,微細藻類による薄い着色域を確認しました。

数字はセラチウム属の0,10m層での細胞数合計(cells/ml)

牛根麓 4,23
牛根境 1,32
福山沖 1,18
湾奥中央 1,7
→10m層でシャトネラ マリーナを1cell/ml確認
桜島古河良沖 3,6
隼人沖 23,9
※隼人〜重富の間(表層)でヘテロシグマ アカシオを6cells/ml確認
重富沖 6,9
竜ヶ水沖 0,13
桜島赤生原沖 7,0
桜島観音崎沖 1,3
永田川沖 2,4

(2) 海 況
 表層水温は湾央部で20.0〜20.8℃,湾奥部で19.4〜21.5℃と平年同時期並,塩分は29.5〜33.8で平年同時期並,透明度は6.0〜14.0mで平年同時期より高めとなっています。
[表層水温平均]
20.4℃ 平年並み
[表層塩分平均]
32.6 平年並み
[表層DO平均]
8.0 平年並み
[透明度平均]
8.8m 平年より高め
(平年値は平成1〜22年の5月平均値)

[2] 今後の赤潮発生の予想
 鹿児島湾は,水温の上昇に伴い,プランクトンの増殖が活発になっています。10日の調査では,有害種のシャトネラ マリーナ,ヘテロシグマ アカシオ,セラチウム属が確認されましたが,微細藻類による薄い着色域があったものの,全体的には珪藻類が少ないので,今後の海域の状況によっては増殖する可能性もあり,注意が必要です。各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,有害プランクトンの有無など漁場環境の把握に努めて下さい。 
  (次回調査は5月25日を予定)

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