2011.4.12

[1]4月12日の調査結果

 (1) 赤潮生物の出現状況
 桜島口付近でメソディニウム ルブラム(無害種)による着色域を確認しました(細胞数は最大6350cells/ml)。
 有害種については,ヘテロシグマ アカシオが1cell/ml,セラチウム属が1〜15cells/ml確認されました。
  
 (2) 海 況
 表層水温は湾央部で17.4〜18.5℃と平年同時期並,湾奥部で15.8〜17.0℃と平年同時期よりやや低め,塩分は32.9〜34.0で平年同時期並,透明度は7.0〜15.0mで平年同時期より高めとなっています。
水 温:平均 16.9℃ 
塩 分:平均  33.2   
透明度:平均  10.8m                (平年値は平成1〜22年の4月平均値)

[2] 今後の赤潮発生の予想
 鹿児島湾は,水温の上昇に伴い,プランクトンの増殖が活発になる赤潮シーズンに入っています。12日の調査では無害種による着色域を確認しましたが,現在,全体的に珪藻類がそれほど多くなく,状況によっては有害種が増殖する可能性もあるので,各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,有害プランクトンの有無など漁場環境の把握に努めて下さい。      (次回調査は4月下旬を予定)


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