2011.3.9山川湾注意報-1ヘテロ

[1]3月9日の調査結果
 本日山川湾で赤潮調査をしたところ,ヘテロシグマ アカシオを湾中部の表層で最大1550cells/ml確認しました。
 なお,着色域はみられておりません。


[2] 今後の赤潮発生の予想 
 本種はラフィド藻に属する長さ15μm前後の種で,適水温(15〜25℃),適塩分ともに広く,鹿児島湾では過去に3〜4月に赤潮を形成しており,平成13年には大きな漁業被害が発生しています。
 本種は鉛直移動を行い,午前9〜12時前後に最も表層に集積し,15時以降は水深15m付近まで分布域を広げる習性を持っています。魚毒性はカンパチで3万cells/ml前後,ブリで10万cells/ml前後です。
 今後の海域の状況によっては,細胞数が増加することもあります。また潮流や風向きにより,場所によっては高密度に蝟集することも考えられますので,今後とも十分な監視を行ってください。


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