2010.7.2警報-1アンティーカ
八代海 赤潮警報 No.1
[1]7月2日の東町漁協による調査結果
シャトネラ アンティ−カを幣串沖で37cells/ml(2m層),柏栗で32cells/ml(5m層),獅子島御所浦沖で28cells/ml(表層)確認しました。また伊唐島周辺や脇崎でも,5〜19cells/ml確認され,シャトネラ アンティ−カが本県のほとんどの海域で確認されています。
八代海では既に,熊本県が6月25日付けでシャトネラ属に関する警報を発令し継続中ですが,天草市の昨日の調査でも,御所浦島西側の海域はシャトネラ アンティ−カが最大71cells/ml確認されています。
シャトネラ アンティ−カの分布域が拡大傾向であること,本日早朝には100cells/ml以上の細胞数が確認された漁場もあり,今後更に細胞数が増加する可能性があることから,本日付けで赤潮警報を発令します。
[2] 今後の赤潮発生の予想
本県海域で競合する珪藻類が少ない状況であり,今後の海況,天候次第では更に細胞数が増加し,着色域を形成する可能性があります。また,シャトネラ アンティ−カの分布状況をみると,沖合では細胞数が低いが,沿岸域で細胞数が多く見られる傾向があります。またシャトネラは早朝に表層付近に集まる傾向がありますので,厳重な警戒が必要です。
なお,シャトネラ アンティ−カは着色しないような細胞数(30〜50cells/ml)でも,養殖魚類のへい死事例がありますので,出現海域付近の養殖場では検鏡による細胞数の動向を把握(表層〜中層)するとともに,海水の色や魚の状況に細心の注意を払うとともに,餌止めの徹底等の対策が必要です。
※7月3日(土)朝に調査予定。