2010.4.27

[1]4月12日の鹿児島湾調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
 全調査点において着色域は確認されないが,湾奥部(福山沖〜重富)で水色がやや緑色がかる。湾奥部の全ての表層で,細胞の大きさが10μm程度の非常に小型な微細藻類(鞭毛を有し,活発に遊泳する)が多い状況。
 有害種は,セラチウム属が水深10m層で1〜27cells/ml確認,増加傾向。
 (2) 海 況
 表層水温は湾央部で19.3〜20.8℃,湾奥部で17.6〜18.5℃と平年同時期並,塩分は31.2〜34.3で平年同時期並。
 透明度は湾奥部で3.5〜4.5mと平年同時期より低め,湾央部は10〜21mと高く,暖かい外海水の流入による影響。
[表層水温平均]
全域 18.6℃  平年並み
[表層塩分平均]
全域  32.7   平年並み
[透明度]
湾奥部   3.5〜4.5m 平年より低め
(平年値は平成1〜21年の4月平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
 非常に小型な微細藻類が,まだ湾奥部全体で見られており,透明度が低い状況が継続。今後も局地的な蝟集等に,充分な注意が必要。またセラチウム属も水深10m層で増加傾向なので,こちらも注意が必要。
定期的な検鏡を!(次回調査は5月10日を予定)

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