2010.4.13

[1]4月12日の鹿児島湾調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
 全調査点において着色域は確認されませんでした。
 調査全域で,細胞の大きさが10μm程度の非常に小型の微細藻類が多い状況でした有害種は,セラチウム属を水深10m層で1〜5cells/ml確認されました。
(2) 海 況
 表層水温は湾央部で17.2〜18.0℃,湾奥部で17.4〜18.2℃と平年同時期並,塩分は30.8〜33.1で平年同時よりやや低め,透明度は3.0〜4.0mで平年同時期より低めとなっています。
水 温:平均 17.9℃ 平年並み
塩 分:平均  32.3 やや低め
透明度:平均   3.0〜4.0m 低め
(平年値は平成1〜21年の4月平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
 前回(4月6日)調査時に見られた着色は,小型珪藻と円石藻(ゲフィロカプサ属)の混合によるものであることがわかりました。今回調査では,着色域は確認されませんでしたが,依然としてこれらの非常に小型な微細藻類が湾内の広い範囲で見られており,明度が低い状況が継続しています。なお現在,小型珪藻の占める割合が高くなっています。今後も風向き等によっては,局地的な高密度での蝟集等も考えられますので,充分な注意が必要です。
 赤潮シーズンに入っていますので,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,有害プランクトンの有無など漁場環境の把握に努めて下さい。    (次回調査は4月26日を予定)

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