2009.9.25
八代海赤潮情報No.8
シャトネラ アンティーカは終息
[1] 9月24日の熊本県調査結果,25日の天草市水産研究センターへの聞き取り結果より
24日の熊本県調査では,八代海北部の八代市鏡町沖でシャトネラ アンティーカを18cells/ml確認したほかは,0〜6cells/ml確認したのみで,樋島以南では,シャトネラ アンティーカは確認されませんでした。観察した同種の細胞の半数は,小型であったとのことでした。
また25日に天草市水産研究センターへ聞き取りを実施したところ,同市水産研究センターとしては,前日の熊本県の調査結果を受け,天草市周辺のシャトネラ アンティーカの発生は終息したものと判断し,今後同種について調査する予定はないとのことでした。
[2] 今後の赤潮発生の予想
24日の熊本県の調査結果をみると,八代海北部ではシャトネラ アンティーカが10cells/ml以上確認されていますが,本県に近い樋島以南の海域では確認されていないこと,現在観察される同種の細胞は小型のものが含まれ,増殖のピークは過ぎたものと思われることから,本県海域におけるシャトネラ アンティーカの発生は終息したものと思われます。
しかし八代海北部ではシャトネラ アンティーカが依然として確認されています(熊本県は警報継続中)ので,今後とも,魚の状態に十分注意するとともに,定期的な検鏡等により有害プランクトンの監視を行って下さい。(次回調査は10月13日の予定)