2009.9.18

[水技センター,牛根漁協調べ]

9/17 鹿児島湾臨時調査結果

(1) 赤潮生物の出現状況
 居世神沖から牛根境沖にかけて,着色域が確認されましたが,検鏡の結果,この着色は小型のプロロセントラム属による(表層で最大1680cells/mlものでした。16日の採水分は同種を13250cells/ml確認しており,17日は16日より細胞数が減少しています。また珪藻類はほとんど見られませんでした。
(2) 海 況
 表層水温は,27.4〜27.8℃で平年同時期並,また,塩分については、32.6で平年同時期よりやや高めとなっています。溶存酸素量については,水深25m以深において,4.0mg/lを下回る貧酸素水塊が確認されました。
水 温 : 平均 27.6℃
塩 分 : 平均 32.6
透明度 : 平均 3.6m
溶存酸素量:平均 6.1
(平年値は平成1〜20年9月の平均値)

[2] 今後の赤潮発生の予想
 今回の着色は,小型のプロロセントラム属によるものでしたが,着色している牛根漁協管内では,今のところ養殖魚のへい死等は確認されておりません。しかし今後の風向き等によっては,他地区への流入や着色,高密度での蝟集等が考えられますので,充分な注意が必要です。
 各漁協・養殖業者におかれましては,餌食いの状況に注視されると共に,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,有害プランクトンの有無など漁場環境の把握に努めて下さい。
(次回調査は10月6日を予定 ※臨時調査は随時実施)

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