2009.9.11注意報続報-2アンティーカ
八代海赤潮注意報続報 No.3-1
[1] 9月11日の調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
全調査点において有害種による着色域は確認されませんでしたが,シャトネラ アンティーカを獅子島〜水俣中間及び水俣沖で最大14cells/ml確認し,細胞は大型で活力が有りました。なお,競合する珪藻類は多い状況でした。
同日の天草市調査では,シャトネラ アンティーカが最大16cells/ml確認されました。
(2) 海 況
表層水温は八代海全域で26.8〜27.3℃で平年同時期並,塩分は32.8〜33.0で平年同時期よりやや高め,透明度は平年同時期よりやや低めとなっています。
水 温(表層):平均 27.1℃ (27.6℃)
塩 分(表層):平均 32.9 (31.3)
透明度 :平均 6.1m (7.8m)
( )はH元〜H20年9月の平均値(同平年値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
今回の調査では,シャトネラ アンティーカの細胞数は本県海域で最大14cells/ml確認され,依然として赤潮注意報を発出する基準個数(10cells/ml)以上を示しています。
現在,小潮で海水の移動が少ない時期であることや,確認されたシャトネラ アンティーカの細胞が大型で活力があることから,今後の海況,天候次第では,本県海域でも増殖する可能性がありますので注意が必要です。
今後とも,定期的な検鏡等により監視を行って下さい。