2009.9.4PM
[熊本県,天草市調査結果より]

[1] 9/4 八代海調査結果
  天草市調査では,御所浦町烏帽子沖でシャトネラ アンティーカを最大11cells/ml確認。競合する珪藻類は多い状況。
 熊本県調査では,芦北郡津奈木町でシャトネラ アンティーカを最大14cells/ml確認
※なお,ヘテロカプサ サーキュラリスカーマを,八代海南部で1〜6cells/ml確認(上天草市松島町では最大925cells/ml確認)。
[2] 今後の赤潮発生の予想 
 熊本県は,9月1日付けで有明海に,2日付けで八代海に,シャトネラ属についての赤潮警報を発令していますが,本日の調査でも,シャトネラ アンティーカが最大14cells/ml確認されています。競合する珪藻類については,天草市の調査海域では多い状況との結果でしたが,熊本県の調査海域では少ないとの評価でした。
 1日の当センターによる調査では,珪藻類はやや多い状況,水質をみると,塩分は32.3〜32.8で平年同時期よりやや高め,栄養塩のうち無機態窒素(DIN)は0.6μg-at/lと平年値(1.4)より低いものの,無機態リンは0.11μg-at/lと平年値(0.06)より高い状況です。
 本日の熊本県の調査結果や,1日の当センターの調査結果をみると,今後も楽観できず,海況,天候次第では,シャトネラ アンティーカが再度増殖する可能性もありますので,充分な注意が必要です。今後とも,魚の状態に十分注意するとともに,定期的な検鏡等により有害プランクトンの監視を行って下さい。
 なお,長崎県の諫早湾では,8月14日に終息したシャトネラ アンティーカが本日,再度増殖した(最大914cells/mlで一部着色)との報告もあります。


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