2009.7.28警報アンティーカ

八代海にシャトネラ アンティーカに関する赤潮警報を発令しました。

 本日午前の東町漁協の調査によると,シャトネラ属(アンティ−カ及びマリーナを含む)が御所浦島ノザバ崎南で202cells/ml,同島採石場沖で206cells/mlを表層で確認,津奈木町沖でも12〜17cells/mlを確認しました。鹿児島県側では,伊唐島東部表層で49cells/ml,獅子島東部表層でも1〜3cells/mlを確認しており,シャトネラ属は分布域を拡大しています。
 八代海では既に,熊本県が14日付けでシャトネラ属に関する警報を発令し継続中ですが,熊本県の昨日の調査でも,上天草市姫戸町沖から同市龍ヶ岳町樋島沖にシャトネラ属による着色域が確認されています。シャトネラ属の分布域が拡大傾向で,本県においても,今後更に細胞数が増加する可能性があることから,本日付けで赤潮警報を発令します。
 今後の赤潮発生の予想ですが,調査全域で競合する珪藻類が少ない状況であり,今後の海況,天候次第では更に細胞数が増加し,八代海南部海域でも着色域を形成する可能性があります。また,風向や潮流によっては,沖合の着色域が養殖漁場へ流入する可能性がありますので厳重な警戒が必要です。
 なお,シャトネラ アンティ−カは着色しないような細胞数(30〜50cells/ml)でも,養殖魚類のへい死事例がありますので,出現海域付近の養殖場では検鏡による細胞数の動向を把握(表層〜中層)するとともに,海水の色や魚の状況に細心の注意を払うとともに,餌止めなどの対策が必要です。

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