2009.7.27注意報アンティーカ
八代海にシャトネラ アンティ-カに関する赤潮注意報を発令しました。
[水技センター,東釣漁協による調査結果]
御所浦島〜芦北町以北や水俣〜出水沿岸で川水の影響と思われる濁りを確認。
有害種は,シャトネラ アンティーカが獅子島東側で14cells/ml,水俣沖で12cells/ml,シャトネラ マリーナが最大2cells/ml,コクロディニウム ポリクリコイデスが1定点で2cells/ml確認されました。なお,熊本県御所浦島採石場沖の採水では,シャトネラ アンティカが表層で19cells/ml確認されました。
[熊本県,天草市による調査結果
7/27調査結果より抜粋
熊本県水産研究センターの調査では,上天草市姫戸町沖から同市龍ヶ岳町樋島沖,天草市楠浦湾周辺海域においてシャトネラによる着色域が確認されており拡大傾向にあります。また,天草市水産研究センターの調査でも,御所浦島周辺や栖本湾で,着色域がみられ,細胞数は増殖傾向にあります。
今回の調査では,本県海域でシャトネラ アンティーカが10cells/ml以上確認されました。また熊本県側の海域では,シャトネラ属による着色域が確認され,シャトネラ赤潮が拡大しています。
調査全域で競合する珪藻類が少ない状況であり,海況,天候次第では,本県海域でも増殖する可能性がありますので,出現海域付近の養殖場では,検鏡による細胞数の動向を把握するなど,十分注意してください。
なお,コクロディニウム ポリクリコイデスは,今回1定点で2cells/ml確認されたのみで,熊本県の調査でも確認されても低密度であり,ひとまず終息したと思われます。
次回調査は8月4日の予定。