2008.09.03貧酸素情報
◎ 鹿児島湾(湾奥部)において貧酸素層が形成されています。
給餌の際,魚群が遊泳すると貧酸素層の水が表層まで浮き上がるおそれがあります
過去,溶存酸素が4.0mg/lを下回った状況での給餌で,へい死事故が発生した事例がありますので,注意が必要です。
給餌前には,必ず溶存酸素量を確認し,仮に,給餌する際は餌食いの状況を確認し,餌食いが悪くなったときには無理な給餌はさけた方がよいでしょう。
台風や表層水温の低下による水塊の鉛直混合が起こらない限り,しばらく はこのような状態が続くと予想されます。現在は,中層部に貧酸素層が形成されつつあるため,給餌の際,魚群が遊泳すると貧酸素層の水が表層まで浮き上がることがあります。給餌前には,溶存酸素量を確認し,給餌中に急に餌食いが悪くなったときには無理な給餌 はさけた方がよいでしょう。
[参考]
溶存酸素量と養殖ブリの活性状態溶存酸素量(mg/l)ブリの活性
7.1 以上 正  常
5.7〜7.1  遊泳活発
4.3〜5.7  食欲不振
2.9〜4.3  活動異常
1.4〜2.9  呼吸困難
1.4 以下 窒息死
 ※月刊[養殖]:1985年7月号,平田らの記載より抜粋
○ 次回調査予定:9/8赤潮調査時と同時に貧酸素の調査も実施予定。
尚,貧酸素については漁場環境部の田原主任研究員が担当です。HPの更新,メール送付は赤潮担当の村田が行っています。

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