赤潮警報発令2008.08.21
本日,東町漁協の調査によると御所浦島東沖においてシャトネラ アンティーカによる着色域が確認されました。
八代海においては,8月15日から熊本県上天草市姫戸沖を中心にシャトネラ属による着色域が確認されており(熊本県は11日に赤潮警報発令),本県においても18日付けで赤潮注意報を発令したところですが,着色域が拡大・南下傾向にあり,今後,着色域が本県の養殖漁場へ流入する可能性が考えられることから,本日付けで赤潮警報を発令します。
[2] 今後の赤潮発生の予想
15日以降,シャトネラ アンティーカの着色域は姫戸沖を中心に増加傾向にありましたが,本日の調査では着色域は拡大・南下し,御所浦島東沖に達しています。 現在,八代海では競合プランクトン(珪藻類)が少ない状況ですので,今後,更に細胞数が増加し,八代海南部海域でも広域な着色域を形成する可能性があります。特に,風向や潮流によっては沖合の着色域が養殖漁場へ流入する可能性がありますので厳重な警戒が必要です。 なお,シャトネラ アンティーカは着色しないような細胞数(30〜50cells/ml)でも,養殖魚類のへい死事例がありますので,出現海域付近の養殖場では検鏡による細胞数の動向を把握(表層〜中層)するとともに,海水の色や魚の状況に細心の注意を払うとともに,異常を感じたら餌止めなどの対策が必要です。
トップへ
戻る