2008.06.18赤潮警報発令
本日,牛根漁協の調査によると牛根沖においてシャトネラ マリーナが最高135細胞/ml確認されました。
鹿児島湾においては,昨日赤潮注意報を発令したところですが,湾奥東部を中心に数百細胞/mlのレベルが継続しており,狭い範囲ながらパッチ状の着色域も確認されているので,今後更に細胞数が増加し広域に着色域を形成する可能性が考えられることから,本日付けで赤潮警報を発令します。
[2] 今後の発生の予想
現在の鹿児島湾は,水温が22℃前後であり,梅雨の長雨の影響で表層の塩分濃度が低下している状況で,陸域からの栄養塩の供給も十分であると考えれますので,シャトネラ マリーナにとって最適な増殖環境下であると思われます。
よって,今後も細胞数が更に増加し広範囲に着色域を形成する可能性がありますので厳重な警戒が必要です(晴天が数日続くと細胞数が一気に増加する可能性あり)。
なお,本種の魚類へい死細胞密度はブリで2,000細胞/ml前後,カンパチで2,000細胞/ml以下とされていますが,周辺海域で数百細胞/mlレベルであっても潮流や風による集積で細胞数が急激に増える漁場もあると思われますので,出現海域付近では海水の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,異常を感じたら餌止めを行うなどの対策が必要です。
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