2024.7.09
八代海
八代海 赤潮警報続報 No.1-6
[1]7月9日の調査結果(鹿児島県水産技術開発センター)
カレニアミキモトイが熊本県楠浦湾で最高212細胞/mL確認されました。鹿児島県獅子島
以南では,コクロディニウムポリクリコイデスは確認されませんでした。
[2]今後の赤潮発生の予想
シャットネラアンティーカが八代海の北部海域において高密度に確認されています。また,一部
海域においてカレニアミキモトイ及びコクロディニウムポリクリコイデスも確認されています。
今後,風向きや潮流によっては,八代海南部に拡散・移動するとともに,競合種である珪藻類が
全域で少ないことから,細胞密度が再び増加する恐れがあります。
各漁協・養殖業者などにおかれましては,漁場周辺の採水・検鏡等により十分に警戒して
ください。また,海の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,必要に応じて餌止め等
をおこなってください。
※シャットネラ アンティーカの特徴
・適水温23~26℃, 適塩分30以下
・魚毒性がきわめて 強く,最低致死細胞密度は30~50細胞/mL
※コクロディニウム ポリク リコイデスの特徴
・適水温27-28℃ ,適塩分32-34
・魚毒性が強く,致死細胞密度は2千細胞/mL前後
※カレニア ミキモトイの特徴
・適水温10-30℃, 適塩分15-30
・魚毒性が強く,致死細胞密 度は数千細胞/mL前後
魚介類(ブリ,タコ,貝類 など)に被害を及ぼすおそ れあり