2024.7.2

 

八代海

 

八代海 赤潮警報続報 No.1-5

 

 

[1]7月2日の調査結果(鹿児島県水産技術開発センター・東町漁業協同組合)

熊本県大築島沖でシャットネラ アンティーカが最高1,600細胞/mL,本県獅子島沖で

182細胞/mL 確認されました。この他,カレニア ミキモトイが熊本県楠浦湾で最高500

細胞/mL 確認されました。 コクロディニウム ポリクリコイデスは確認されませんでした。

[2]今後の赤潮発生の予想

現在,シャットネラ アンティーカが八代海の広範囲で,特に北部海域おいては高密度に確認

され ています。また,一部海域においてカレニア ミキモトイも確認されています。今後,

風向きや潮流 によっては,八代海南部に拡散・移動するとともに,競合種である珪藻類が少ない

ことから,細胞密 度がさらに増加する恐れがあります。

各漁協・養殖業者などにおかれましては,漁場周辺の採水・検鏡により厳重な

監視をお願いします。

また,海水の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,必要に応じて餌止めや

避難方法の事前確認等の対策を実施してください。

 

※シャットネラ アンティーカの 特徴

・適水温23~26℃, 適塩分30以下

・魚毒性がきわめて 強く,最低致死細胞密度は30~50細胞/mL

  ※コクロディニウム ポリク リコイデスの特徴

  ・適水温27-28℃ ,適塩分32-34

  ・魚毒性が強く,致死細胞密度は2千細胞/mL前後

 ※カレニア ミキモトイの特 徴

   ・適水温10-30℃, 適塩分15-30

   ・魚毒性が強く,致死細胞密 度は数千細胞/mL前後

    魚介類(ブリ,タコ,貝類 など)に被害を及ぼすおそ れあり

   (次回調査は7月上旬を予定)