2024.6.25

 

八代海

 

八代海 赤潮警報続報 No.1-4

 

 

[1]6月25日の調査結果(鹿児島県水産技術開発センター・東町漁業協同組合)

獅子島湯ノ口沖でシャットネラ アンティーカが最高360細胞/mL ,出水沖で

コクロディニウム ポリ クリコイデスが最高18細胞/mL 確認されました。

この他,カレニア ミキモトイが熊本県楠浦湾で最高 26細胞/mL 確認されました。

[2]今後の赤潮発生の予想

現在,八代海の広範囲でシャットネラ アンティーカが,また,一部海域において

コクロディニウム ポリクリコイデス及びカレニア ミキモトイが確認されています。

八代海南部では,依然として競合 種である珪藻類が少ないことから,今後も細胞密度

が増加し,風向きや潮流によっては拡散・移動す る恐れがあります。

各漁協・養殖業者などにおかれましては,漁場周辺の採水・検鏡により十分な

監視をお願いします。

また,海水の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,必要に応じて餌止めや

避難方法の事前確認等の対策を実施してください。

 

※シャットネラ アンティーカの 特徴

・適水温23~26℃, 適塩分30以下

・魚毒性がきわめて 強く,最低致死細胞密度は30~50細胞/mL

  ※コクロディニウム ポリク リコイデスの特徴

  ・適水温27-28℃ ,適塩分32-34

  ・魚毒性が強く,致死細胞密度は2千細胞/mL前後

 ※カレニア ミキモトイの特 徴

   ・適水温10-30℃, 適塩分15-30

   ・魚毒性が強く,致死細胞密 度は数千細胞/mL前後

    魚介類(ブリ,タコ,貝類 など)に被害を及ぼすおそ れあり

   (次回調査は7月上旬を予定)