2024.2.25
鹿児島湾
鹿児島湾 赤潮情報No.1-5
鹿児島湾奥部を中心にヘテロシグマ アカシオによる赤潮が広い範囲で確認され,厳重注意が
必要です。
?[1]2月25日の水産技術開発センターによる調査結果
鹿児島湾奥部の広い範囲に加え,谷山港沖においてもヘテロシグマ アカシオによる着色域
が確認されました。
重富沖では54,700細胞/mL(0m層)が確認されました。
?[2]今後の赤潮発生の予想
本日の調査の結果,水温は16.2〜17.7℃とヘテロシグマ アカシオの好適範囲であること,
競合種である珪藻類が少ないこと,また,日照と降雨の繰り返しにより更に細胞密
度が増加する可能性があります。
各漁協・養殖業者におかれましては,検鏡により細胞密度を把握し,海水の色や魚
の状態に細心の注意を払うとともに,餌止めを実施する等の十分な対策をお願いし
ます。
谷山港以南においても,ヘテロシグマ アカシオによる赤潮が拡大している可能性がある
ため,調査地域以外においても海水の着色に注意するなど警戒をお願いします。
※ヘテロシグマ アカシオの特徴
・適水温15-25℃適塩分はきわめて広い。
・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリで10万細胞/mL前後,カンパチで3万
細胞/mL前後。
(次回調査は2月下旬を予定)