2024.2.15
鹿児島湾
鹿児島湾 赤潮情報No.1-2
鹿児島湾奥部でヘテロシグマ
アカシオの細胞密度が急増するとともに広範囲化して
おり,厳重注意が必要です。
[1]2月15日の水産技術開発センター及び牛根漁業協同組合による調査結果
湾奥部東岸から湾奥部中央部にかけて調査を行った結果,鹿児島市園山〜
牛根境〜霧島市隼人沖にかけての広い範囲においてヘテロシグマ
アカシオによる
着色域が確認されました。細胞数は牛根境沖で約30万細胞/mL(0m層)が確認
されました。
[2]今後の赤潮発生の予想
本日の調査の結果,水温は17.6〜18.4℃とヘテロシグマ アカシオの好適範囲となって
いること,競合種である珪藻類が少ないことから,細胞密度が更に増加し,赤潮
が拡大する可能性があります。
各漁協・養殖業者におかれましては,検鏡により細胞密度を把握し,海水の色
や魚の状態に細心の注意を払うとともに,餌止めを実施する等の十分な対策を
お願いします。
※ヘテロシグマ アカシオの特徴
・適水温15-25℃適塩分はきわめて広い。
・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリで10万細胞/mL前後,カンパチで3万
細胞/mL前後。
(次回調査は2月中旬を予定)