2023.10.24
鹿児島湾
鹿児島湾 赤潮情報No.5
[1]10月24日の調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
通常検鏡(調査定点F,H)でシャットネラマリーナが1細胞/mL,濃縮検鏡(調査定点B,J)で同種が0.014〜0.017細胞/mL確認されました。
また,珪藻類は定点Gで多く,定点Fでやや多く,他の定点はやや少ない〜少ない状況でした。
(2) 海況
平年値と比べ表層水温は平年よりやや低めで,湾奥部で23.6〜24.3℃,湾央部で
23.9〜24.5℃,塩分は平年並みで32.1〜33.4,透明度は平年並みで6.0〜10.0mとなっています。
水温:平均23.9℃ 湾奥部23.9℃ 湾央部24.1℃
塩分:平均32.5 湾奥部32.4 湾央部33.0
透明度:平均7.6m 湾央部7.6m 湾央部7.8m
(平年値は平成元年〜令和4年の10月の平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
鹿児島湾では昨年度も10月にシャットネラマリーナの増殖が確認されたことから,しばらくは同種の増殖に注意が必要です。
なお,各漁協・養殖業者におかれましては,今後も有害赤潮プランクトンの早期発見のため,定期的な検鏡を継続するなど,監視をお願いします。
※シャットネラ マリーナの特徴
?・適水温23〜26℃,適塩分30以下
?・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリ及びカンパチで,約2,000細胞/mL
(次回調査は11月上旬を予定)