2023.9.29
鹿児島湾
鹿児島湾 赤潮情報No.4
[1]9月29日の調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
通常検鏡ではシャットネラ マリーナは確認されませんでした。
濃縮検鏡では調査定点Bで同種が0.002細胞/mL確認されました。
珪藻類は調査定点Iで多く,D,Eでやや多く,他はやや少ない〜少ない状況でした。
(2) 海況
平年値と比べ,表層水温は平年並みで,湾奥部で27.3〜28.3℃,湾央部で27.1〜27.7℃,塩分は平年並みで30.0〜32.0,透明度はやや高く6.0〜14.5mとなっています。
水温:平均27.8℃ 湾奥部27.9℃ 湾央部27.5℃
塩分:平均31.2 湾奥部30.9 湾央部32.0
透明度:平均8.3m 湾央部7.1m
(平年値は平成元年〜令和4年の9月の平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
鹿児島湾では,7月13日にシャットネラ マリーナの赤潮注意報を発出していましたが,本日の調査において,通常検鏡では全ての調査定点で確認されなかったことから,赤潮注意報(シャットネラ マリーナ)は解除します。
なお,各漁協・養殖業者におかれましては,今後も有害赤潮プランクトンの早期発見のため,定期的な検鏡を継続するなど,監視をお願いします。
※シャットネラ マリーナの特徴
?・適水温23〜26℃,適塩分30以下
?・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリ及びカンパチで,約2,000細胞/mL
(次回調査は10月下旬を予定)