2022.9.30
鹿児島湾
鹿児島湾 赤潮情報No.7
[1]9月29日の調査結果(湾央部の調査定点①~③は,使用船舶不具合のため欠測)
(1) 赤潮生物の出現状況
通常検鏡でシャットネラ マリーナを,調査定点⑫を除く湾奥部の全調査定点
(最高3細胞/mL 調査定点⑩表層)で確認しました。
濃縮検鏡を調査定点⑪で実施し,シャットネラ属を1.086細胞/mL確認しました。
珪藻類は全域で少ない状況でした。
(2) 海 況
平年値と比べ,表層水温はやや低く,湾奥部で26.3~26.8℃,塩分は平年並みで29.3
~30.9,透明度は高く14.0~19.5mとなっています。
水 温:平均 26.7℃,塩 分:平均 30.2,透明度:平均 15.8m
(平年値は平成元年~令和3年の9月の平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
今回の調査で,有害種であるシャットネラ
マリーナが 広範囲で確認されています。
水温,塩分ともに概ね増殖に適した数値であり,今後, 細胞密度が増加する可能性があります。
各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に検鏡等を継続し,注意をお願いします。 ※シャットネラ マリーナの特徴
・適水温23~26℃,適塩分30以下
・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリ及びカンパチで,約2,000細胞/mL
(次回調査は10月中旬を予定)