2022.7.27
八代海
八代海 赤潮情報No.4
[1] 7月26日の八代海南部調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
通常検鏡により,7ヶ所の調査定点でシャットネラ アンティーカが0.3細胞/mL(1mLを 3回計数した平均値)確認されました。また,カレニア ミキモトイが調査定点④で
1細胞/mL確認されました。
濃縮検鏡により,シャットネラ属が全ての調査定点(6ヶ所)で確認されました(最高
0.123細胞/mL,調査定点①)。
珪藻類は調査定点⑤,⑨は多く,他は少ない状況でした。
(2)海 況
水 温:平均 28.2℃ (平年比+2.6℃,高
い)
塩 分:平均 29.6 (平年比-0.7 ,やや低い)
透明度:平均
9.0m (平年比+1.2m,やや高い)
※平年値は平成元~令和3年の7月の平均値
[2] 今後の赤潮発生の予想
有害種であるシャットネラ属が広範囲で確認されています。
現在,競合種である珪藻類は一部では多いものの,広範囲で少ない状況であり,今後の
状況によっては有害種が増殖する可能性がありますので注意が必要です。
各漁協・養殖業者におかれましては,定期的な検鏡等を継続し,十分な監視をお願いしま
す。
(次回調査は8月上旬を予定)