2022.7.20
鹿児島湾
鹿児島湾 赤潮情報No.6
[1] 7月19日の調査結果(湾央部の調査定点①~③は,時化のため欠測)
(1) 赤潮生物の出現状況
通常検鏡でシャットネラ マリーナを,調査定点⑧を除く湾奥部の全調査定点
(最高3細胞/mL 調査定点⑤表層)で確認しました。
また,セラチウム属を湾奥部の全調査定点
(最高78細胞/mL 調査定点⑧10m層)で確認しました
濃縮検鏡を調査定点⑪で実施し,シャットネラ属を0.519細胞/mL確認しました。
珪藻類は全域で多い状況でした。
(2) 海況
平年値と比べ,表層水温は平年並みで湾奥部で26.7~28.8℃,塩分は平年並みで23.8
~29.7,透明度はやや低く3.0~5.0mとなっています。
水温:平均27.8℃,塩分:平均27.4,透明度:平均3.6m
(平年値は平成元年~令和3年の7月下旬の平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
今回の調査で,有害種であるシャットネラ マリーナが広範囲で確認されています。
水温の上昇に伴い,プランクトンの増殖が活発になる赤潮シーズンに入っており,有害種が増殖する可能性があります。
各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に検鏡等を継続し,注意をお願いします。
※シャットネラマリーナの特徴
・適水温23~26℃,適塩分30以下
・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリ及びカンパチで,約2,000細胞/mL
(次回調査は8月上旬を予定)