2022.7.13
八代海
八代海 赤潮情報No.3
[1] 7月12日の八代海広域調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
通常検鏡により,シャットネラ アンティーカ及びカレニア ミキモトイが調査定点A(熊本県姫戸沖)で確認されました。
濃縮検鏡により,シャットネラ属が薄井を除く全調査定点で,コクロディニウム属が調査
定点2で確認されました。
珪藻類は調査定点2,6,Kは多く,Cはやや多く,他は少ない状況でした。
(2) 海
況
表層水温は八代海全域で24.8~29.3℃で過去5年同時期より+1.5℃でやや高め,塩分は 23.4~32.7で高め,透明度は2.5~11.0mでやや高めとなっています。
表層水温:平均 28.0℃ (26.5℃)
表層塩分:平均 29.3 (25.7)
透明度 :平均 7.7m (5.5m)
※( )は過去5年同時期調査における平均値
[2] 今後の赤潮発生の予想
今回の調査で,有害種であるシャットネラ属やカレニア属,コクロディニウム属が確認されています。
現在,競合種である珪藻類は一部では多いものの,他は少ない状況であり,今後の状況によっては有害種が増殖する可能性がありますので注意
が必要です。
各漁協・養殖業者におかれましては,定期的な検鏡等を継続し,十分な監視をお願いします。
(次回調査は7月下旬を予定)