2022.4.20
鹿児島湾
鹿児島湾赤潮情報NO.3(赤潮注意報続報)
鹿児島湾では,ヘテロシグマアカシオの細胞密度が減少していることから,3月18日付けの赤潮注意報(ヘテロシグマアカシオ)は解除します。
[1]4月19日の調査結果
(1)
赤潮生物の出現状況
通常検鏡でヘテロシグマアカシオが最高5細胞/mL確認されました(重富沖)。
濃縮検鏡でシャットネラ属は確認されませんでした。
珪藻類は全域で少ない~やや少ない状況でした。
(2)
海況
平年値と比べ,表層水温は平年並みで湾奥部で18.2~19.3℃,湾央部で18.8~19.3℃。塩分は平年並みで32.6~34.3,透明度は平年並みで6.0~10.5mとなっています。
水温:平均18.8℃ 湾奥部18.7℃ 湾央部19.1℃
塩分:平均33.4 湾奥部33.1 湾央部34.1
透明度:平均7.6m 湾奥部6.8m 湾央部10.0m
(平年値は平成元年~令和3年の4月下旬の平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
鹿児島湾奥部の平均表層水温及び平均表層塩分は本種にとって増殖に適した範囲にあるものの,ヘテロシグマアカシオの細胞密度が減少していることから,赤潮は終息状態にあると考えられます。
各漁協・養殖業者におかれましては,水温等好適な増殖環境であり,競合種の珪藻類が少ない状況であることから,引き続き定期的な検鏡等をお願いします。
(次回調査は5月中旬を予定)