2022.4.7
鹿児島湾
鹿児島湾赤潮情報No.2(赤潮注意報続報)
[1]4月6日の調査結果
(1)
赤潮生物の出現状況
通常検鏡でヘテロシグマアカシオが最高237細胞/mL確認されました(福山沖)。
濃縮検鏡でシャットネラ属は確認されませんでした。
珪藻類は全域で少ない状況でした。
(2)
海況
平年値と比べ,表層水温は平年並みで湾奥部で16.8~17.8℃,湾央部で17.9~18.5℃。塩分は平年並みで32.2~34.3,透明度はやや高めで6.5~13.0mとなっています。
水温:平均17.4℃ 湾奥部17.2℃ 湾央部18.2℃
塩分:平均33.4 湾奥部33.1 湾央部34.3
透明度:平均9.3m 湾奥部8.4m 湾央部12.0m
(平年値は平成元年~令和3年の4月上旬の平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
有害種であるヘテロシグマアカシオが確認されています。競合種である珪藻類は全域で少なく,水温,塩分ともに増殖に適した範囲内にあり,今後,細胞密度が増加する可能性があります。(適水温:15-25℃,適塩分:きわめて広い)
各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に検鏡等を継続するなど,監視をお願いします。
(次回調査は4月中旬を予定)