2022.2.3
シュードシャットネラ ベルキュローサ
山川湾赤潮注意報
山川湾(鹿児島湾南部)赤潮注意報No.1
[1]2月3日の調査結果
本日午前,山川町漁業協同組合が山川湾で採水した海水を,水産技術開発センターが検鏡したところ,シュードシャットネラ ベルキュローサを最高251細胞/mL 確認しました。珪藻類はやや多い状況でした。
[2] 今後の赤潮発生の予想
シュードシャットネラ
ベルキュローサは,平成24年2月に山川湾で赤潮化し,漁業被害が発生した有害種です。
現在,シュードシャットネラ ベルキュローサの細胞密度が高い海域は山川湾奥部ですが,全域で本種が確認されています。今後の環境の変化によっては,分布域が拡大するとともにさらに増殖することが考えられます。
今後とも漁場周辺の採水・検鏡を行い,漁場環境の把握に努めるとともに,状況に応じて餌止めの実施等,十分な注意が必要です。
※シュードシャットネラ
ベルキュローサの特徴
・細胞の形態・色
球形や楕円形など複数の形態が存在し,細胞全体に突起がある。黄褐色
・出現環境
水温9〜25℃
・魚毒性
きわめて強く,致死細胞密度はブリ類で1,000細胞/mL程度