2021.7.30
鹿児島湾
鹿児島湾 赤潮情報No.3
[1]
7月30日の調査結果
(1)赤潮生物の出現状況
通常検鏡で有害種は確認されませんでした。
濃縮検鏡でシャットネラ属を調査定点③で確認しました(0.005細胞/mL)。
牛根境沖でゴニオラックス ポリグラマによる着色を確認しました(最高13,000細胞/
mL)。
珪藻類は湾央部(調査定点①~③)で少ない~やや少なく,湾奥部(調査定点④~⑫) はやや多い~多い状況でした。
(2) 海
況
平年値と比べ,表層水温は平年並みで湾奥部で27.5~29.0℃,湾央部で28.2~29.3℃。
塩分は高めで29.8~32.1,透明度は高めで5.0~11.5mとなっています。
水温:平均28.2℃ 湾奥部28.0℃ 湾央部28.7℃
塩分:平均31.2 湾奥部30.9 湾央部32.0
透明度:平均7.5m 湾奥部6.8m 湾央部9.6m
(平年値は平成元年~令和2年の7月下旬の平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
今回の調査でゴニオラックス
ポリグラマによる着色域が確認されました。本種の死がいが分解される時に貧酸素を引き起こすことがありますので,着色するなど高密度化した時は注意が必要です。
各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に検鏡等を継続するなど,監視をお願いします。(次回調査は8月上旬を予定)