2019.8.27
八代海
八代海の中部,南部の広い範囲で,シャットネラ アンティーカの細胞密度が高い状態であり,厳重 な注意が必要です。
[1] 8月27日の調査結果
本日の当センター,東町漁協,北さつま漁協の調査において,八代海の中部,南部の広い範囲で本種の最低致死細胞密度(30~50細胞/mL)を超える海域が見られ,獅子島幣串神社前で最高302細胞/mLでした。
[2] 今後の赤潮発生の予想
現在,八代海の広い範囲で本種の細胞密度が高い状態であること,水温・塩分が増殖に好適な環境
にあること,また競合種である珪藻類が八代海全域で少ないことから,今後さらに細胞密度が増加し,分布が拡大する恐れがあります。
各漁協・養殖業者などにおかれましては,漁場周辺の採水・検鏡により十分な監視をお願いします。 また,海水の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,餌止めの継続,生簀避難等の厳重な警戒, 対策をお願いします。
※シャットネラ アン ティーカの特徴
・適水温23~26℃, 適塩分30以下 ・魚毒性がきわめて強 く,最低致死細胞密度 は30~50細胞/mL