2018.8.28
八代海赤潮警報続報 No.1-2
八代海北部,南部ではシャットネラ アンティーカの細胞密度が低くなっていますが,状況によっては増加する恐れがあり,引き続き注意が必要です。
[1] 8月28日の調査結果
28日の当センター,東町漁協,北さつま漁協及び天草市水産研究センターによる調査では,八代海全域でシャットネラ アンティーカが確認され,中部での最高は熊本県御所浦島北で13細胞/mL,北部での最高は戸馳島沖で
2細胞/mLでした。
[2] 今後の赤潮発生の予想
本日の調査で,八代海北部,南部ではシャットネラ アンティーカの細胞密度が低くなっています。しかしながら,今後潮汐は中潮から小潮になること,競合種である珪藻類が全域で少ないことから本種の細胞密度が増加する恐れがあります。
各漁協・養殖業者などにおかれましては,漁場周辺の採水・検鏡を継続して本種の細胞密度を把握する等,厳重な注意をお願いします。また海の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,餌止め等の対策を実施してください。
※シャットネラ アンティーカの特徴
・適水温23~26℃,適塩分30以下。
・魚毒性がきわめて強く,最低致死細胞密度は30~50細胞/mL。