2017.9.13
八代海
[1] 9月12日の調査結果
(1) 有害種等の出現状況
全調査点において,有害種による着色は確認されませんでした。
また,通常検鏡によりカレニア ミキモトイが7ヵ所で最高10細胞/mL(熊本県田浦沖)確認されました。さらに,濃縮検鏡によりシャットネラ属が広範囲で確認されました。
〈濃縮検鏡〉
※数字はシャットネラ属の細胞密度(細胞/mL)
戸馳島沖(0-10m層)0.000
大築島北(0-10m層) 0.014
田浦(0-10m層) 0.012
津奈木(0-10m層) 0.001
米ノ津(0-10m層)0.000
獅子島西(0-10m層)0.002
姫戸(0-10m層)0.002
湯ノ口(0-10m層)0.000
大多尾(0-10m層)0.000
薄井(表層) 0.000
〈通常検鏡〉
※(数字)はカレニア ミキモトイの0,5,10m層での細胞密度(細胞/mL)
戸馳島沖 (2,1,-)
大築島北 (9,1,1)
田浦 (5,10,10)
津奈木 (1,0,0)
米ノ津 (0,0,0)
獅子島西 (0,1,0)
姫戸ブイ (0,1,0)
湯ノ口ブイ (0,0,0)
大多尾ブイ (2,0,0)
(2) 海 況
水 温:平均 26.0℃ (同時期比 +0.9℃,平成27年同時期よりやや高め)
塩 分:平均 32.5 (同時期比 +1.1, 〃 よりやや高め)
透明度:平均 7.4m (同時期比 +1.3, 〃 よりやや高め)
[2] 今後の赤潮発生の予想
有害種であるシャットネラ アンティーカやカレニア ミキモトイが広範囲で確認されており,競合種である珪藻類が全域でほとんどないこと,水温が25~26℃と好適範囲であることから,今後の状況によっては増殖する可能性があります。
各漁協・養殖業者におかれましては,定期的な検鏡等を継続し,十分な注意をお願いします。