2017.9.7

 

八代海警報続報 No.-10


八代海の本県海域では,シャットネラ アンティーカの細胞密度が減少し,漁業被害の発生する恐れが低くなったことから,8月28日付けの赤潮警報(シャットネラ アンティーカ)は解除します。


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7日の調査結果

県水産技術開発センター及び東町漁協による調査では,八代海の広範囲でシャットネラ アンティーカが確認されましたが細胞密度は低く,最高は熊本県の大築島南で 5細胞/mLでした。また,本県海域の最高は米ノ津沖で 4細胞/mLでした。


[2]
今後の赤潮発生の予想
 八代海域の水温は2526℃で本種の好適範囲であり,競合種である珪藻類が少ない状況であるものの,ここ数日は八代海域において減少傾向となっています。また,細胞は小型で,変形して活性の低いものがほとんどで,本種による赤潮は終息状態にあると考えられます。
 しかしながらわずかに正常な活性の高い状態の細胞が存在することや好適な増殖環境となっていることから,引き続き注意が必要です。

 各漁協・養殖業者におかれましては,今後も定期的な検鏡を継続し,継続して本種の細胞密度を把握し,十分な監視をお願いします。

※シャットネラ アンティーカの特徴
・適水温2326℃,適塩分30以下。
・魚毒性がきわめて強く,最低致死細胞密度はブリ類で3050細胞/mL



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