2017.7.24
八代海警報 No.1
八代海で,カレニア ミキモトイが赤潮を形成したので,本日付で赤潮警報を発出します。
[1] 7月24日の調査結果
本日の当所及び東町漁協の調査で,長島町の伊唐島湾内において,カレニア ミキモトイによる赤潮が確認され,細胞数は最高14,200細胞/mLでした。競合種である珪藻類は全域で少ない状況でした。表層水温は24.0~29.2℃,塩分は30.0~32.8でした。
また天草市水産研究センターの調査でも,熊本県楠浦湾で本種が最高430細胞/mL確認されました。
[2] 今後の赤潮発生の予想
今後しばらくは,水温がカレニア ミキモトイの増殖に適した範囲で推移することが予想され,珪藻類も少なく,状況によっては細胞密度がさらに高くなる可能性があります。
また,シャットネラ属も低密度で確認されており,注意が必要です。
各漁協・養殖業者などにおかれましては,漁場周辺の採水・検鏡を継続して本種の細胞密度を把握し,十分な監視をお願いします。また海の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,餌止め等の対策を実施してください。