2017.7.23

 

八代海注意報 No.

 

[1] 722日の調査結果
 22日の東町漁協の調査で,諸浦島周辺3ヵ所でカレニア ミキモトイが確認され,葛輪長瀬の養殖漁場内5m層で最高105細胞/mL確認されました。 
 また,同日の熊本県養殖漁業協同組合の調査で,熊本県楠浦湾及び横島沖で本種による赤潮が確認されています(最高2,000細胞/mL)。


[2]
今後の赤潮発生の予想
 本種は適水温1030,適塩分1530とともに広く,魚介類(ブリ,タコ,貝類など)に被害を及ぼすおそれがあります。また,本種は中層(510m層)で増殖することが多いという特徴をもちます。
 7月18日の調査では,八代海南部の水温(2628程度)が本種の増殖に適した範囲であり,今後もその範囲で推移することが予想され,状況によっては細胞密度がさらに高くなる可能性があります。また,現在は大潮であり,潮が動く時期であることから潮流等で寄せられることで急に本種が高密度化するおそれがあります。
 各漁協・養殖業者などにおかれては,漁場周辺の採水・検鏡を継続して本種の細胞密度を把握し,十分な監視をお願いします。また,海水の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,必要に応じて餌止めを実施して下さい。
 なお,明日24日は当センターが長島~獅子島周辺海域を調査する予定です。 

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