2017.3.13
鹿児島湾赤潮注意報 No.2
鹿児島湾
[1]3月13日の調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
本日,鹿児島湾を調査した結果,有害種のヘテロシグマ アカシオが全調査定点で確認され,最高細胞密度は隼人沖の1,100細胞/mLでした。なお,湾奥部では全体的にやや濁っている状態であり,湾奥中央から隼人沖にかけて着色域が確認されました。
競合種である珪藻類は,全域で少ない状況です。
(2) 今後の赤潮発生の予想
本日の降雨により,海域には栄養塩が供給されていると考えられます。明日以降,天候が回復する予報であり,珪藻類も少ないことから,状況によっては有害種がさらに増加する可能性があります。
よって,各漁協・養殖業者におかれましては,検鏡により細胞密度を把握し,海水の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,必要に応じて餌止めを実施する等,十分な注意をお願いします。
※〈数字〉はヘテロシグマ アカシオの0,10m層での細胞密度(細胞/mL)
牛根麓 〈850,580〉
牛根境 〈733,150〉
福山沖 〈13,27〉
湾奥中央 〈567,28〉
桜島古河良沖 〈275,225〉
隼人沖 〈1100,19〉
重富沖 〈235,8〉
竜ヶ水沖 〈425,200〉
桜島赤生原沖 〈212,25〉
海潟沖 〈21,1〉
桜島観音崎沖 〈0,3〉
永田川河口沖 〈30,52〉
(次回調査は3月17日を予定)